この記事は100%、趣味というか、ただの昔話です。
あんまり役にはたちませんので、期待しないでください。
へえ、インドで人生、変わったの?(苦笑)

若い頃、生まれて初めての海外一人旅にインドへ行きました。
と言うと
「インドですか・・・ベタですねー」
と苦笑されることが多いのです。
なので最近はこの話をあまりしなくなってしまいました・・・・・・
だが、しかし!
今こそ、あえて、声を大にしていいたい。
若者よ、インドに行け!
え、なんで?と考えている暇があったら、さっさとインド行のチケット買ってこい!
死ぬかもしんないけど、それでも行けってば!
まあ最近はコロナ以降、海外、特にアジア諸国には行きづらい状況になりそうですが、もし、落ち着いたら最優先でインドに行くことを考えてください。
さてさて、少々興奮しておりますが、私がなぜ見知らぬ人にインドという国をおすすめするのか。それにはちゃんと理由があるのです。
私がインドに行ったきっかけ
私が大学3年生の時。好きで入った筈の美術大学で人生の進路に迷い、死ぬほど落ち込んだ時がありました・・・まあ、直接の原因は失恋という、これまたベタな出来事なのですが・・・
しばらく生きる屍だった私は、なんとか立ち直るべく、旅好きの友達がお薦めしていたインドへ、約一か月の一人旅をすることに決めたのです。
後で思えば、これが私の”イニシエーション”だったのでしょうね。
バンジージャンプと同じ、成人の通過儀礼です。
半年近くバイトでお金をためたり、スクールに通い英語力を磨いたりして「もう、いざとなったら、死んじゃってもいいや」とかなり悲壮な覚悟で成田を旅だちました。
首都デリー空港に降り立つとき見た赤い大地が、ここは別世界だと予感させました。
(本当にぼくは、生きて帰れるんだろうか・・・)
・・・・・・
結論からいいますと、一か月後、私は完全に別人になって帰国していました。
はじめは「あれ、日本ってこんな国だっけ?」という違和感。
やがて、(あ、ちがう、自分が変わったんだ!)と気づきました。
正直言えば、それからの人生も波乱万丈というか、無駄に起伏が多いというか、とても教育者の模範とはいえないものですが、なんとかそれらを乗り越えて生きてこれたのは、絶対あの時、インドへ行っておいたからだと確信があります。
それほど、インドの経験が、私に影響を与え、生きる目的も生き抜く逞しさもくれたんですよ。・・・・・・たった、一か月で!
それ以来、どんなセミナーも研修も、インドに比べると退屈でたまりません。
インドに一日いた方が、全然勉強になるよー。ほんとに。
なぜ若者がインドに行くべきか、3つの理由
インドはできれば、若いうちに行っといた方がいいです。
もちろん、歳をとった人がパックツアーで行ったとしても、十分カルチャーショックを受けることは確かですが。
若い頃にいくといい理由はちゃんとあるんです。
- チート級の人生経験値が得られる
- それなりにハードなので体力と精神力があった方がいい
- 早くいけばいくほど、その後の人生が楽になる。
・・・この三つですが、ちょっと解説しますね。
チート級の人生経験値が得られる
まず、インドに行くと誰でも例外なく、まるでドラマか映画かと思うような出来事が次から次へと起こります。
よく、インドに行った人は「二度と行かない」派と「大好き」派に二分されるといいますが「行かない」派は、あまりの体験の洪水に耐え切れずに、インドの良さが分かる前に帰国してしまったからだと思います。
少しだけ耐えて、二週間以上インドにどっぷりつかれば、インドを好きにならない人はまずいないでしょう。
ビールも最初は苦い、みたいなもんです。
日本と外国、という程度のカルチャーショックではありません。
私はインド以前にも家族でハワイやアメリカに行ってましたが、そこでの体験はまあ、普通の海外旅行という印象でした。
けれど、インドは何というか、もう世界が違う。
いや、時代が違う、といってもいいかもしれません。
飛行機から降りたらそこは、縄文時代だった、並みのインパクトなんですよ、インドと言う国は!!
私の場合、とにかく、インドの首都、デリーに着いた時からハプニングの連続でした。
飛行機の席が隣だったラダック教の僧侶が、空港の入国トラブルで困っているのを助けて、そのお礼に寺院に泊めてもらったり(インド初日で)、その三日後インチキツアー会社に騙されてパキスタンと紛争中の湖水地方に連れて行かれ機銃掃射を受けたり、空爆されてベッドの下に避難したり。
アーグラーではマフィアを怒らせて、命からがら人力車で町を脱出したり……。
まあ、最初の2,3週間は怖いことばかりだったのですが、それだけでもなく、夜行列車で英語も話せない人々と仲良く会話したり(あれ?どうやって話してたんだろ?)、町の食堂で若者と意気投合してお互いの国の歌を唄いあったりと、一人旅ならではの感動的な出会いもたくさんあったのです。
そして、それは日本で20年以上生きている中で一度も体験したことのないことばかりでした。
ちょうど旅の半ばくらいで、どこかの駅で、久しぶりに日本人の旅行者と出会いました。お互い、少し日本語を忘れていましたが思いだしつつ会話してて、一つだけ意見が一致しました。
「インドでの一週間は、日本での10年に匹敵するよね」
ドラゴンボールでいうと「精神と時の部屋」ですね。これは事実です。
若くないと体力と精神的にきつい
これは人にもよりますので、私は気持ちは20代!と思っている人はいつ行ってもいいと思います。
ただ、やはりインドはかなり、いろんな意味で過酷な国です。
夏は暑いし、食べものも違うし、インド人のバイタリティーは日本人の20倍だし・・・最初の頃は通過儀礼的に襲ってくるトラブルでも、かなりのストレスでしょう。
水や狂犬病にも気を付けないといけないし、ちょっと油断すれば簡単に犯罪に巻き込まれます。(逆に、それがほとんどない日本が世界的にみると異常なのですが)
そういう意味で、本当にインドの魅力をがっつり味わいたかったら、できるだけ若いうちにいくことをお勧めします。
私は22歳で、空手部でまあまあ鍛えていましたが、それでも4週間目に疲労がたまって風邪をひいて寝込んでしまいました。
コルコタの安宿の3段ベッドで、これがB型肝炎だったらどうしよう、と不安になったのを覚えています。
その時嬉しかったのは、別の宿に泊まっている日本人の看護師さんが話を聞いて、いろいろ心配して薬をくれたりしたことです。
こんな時、日本人の優しさにほろりとなるんですね。日本人の海外での助け合いは世界でも類をみません。
早くいけばいくほど、その後の人生が楽になる。
これは、行った人には当たり前のことですが、未体験の人には想像できないと思います。
なので説明しにくいのですが、日本人はどんな形であれ、インドに行くと必ず変化します。
他の国の人は知りませんが、たぶん日本人が一番、顕著だと思います。それは、日本とインドの文化が丁度、対極に位置するからだと思います。
簡単に言えば、建前の文化と、むき出しの文化でしょうか。
「インド前」→「インド後」では、まったく違う人間といっていいほど、なにか、不思議な力を授かります。
すると、その後の人生が驚くほど楽になります。しばらく日本にいると、また日本の社会や価値観に埋没していきますが、それでもちょっとインドのことを思い出すだけで、生きる活力がむくむくと沸いてきます。
私は国内旅行も好きで、テントを担いでよく野宿旅にでるのですが、それを「こわくない?」といわれると戸惑ってしまいます。
だって、日本なんてどこに行っても安全じゃん。
インドに比べたら、ぬるま湯に浸かってるようなもんだよ・・・っていっても、わからないか。
とにかく、インドに行けばわかるって!
日本人がインドにいって激変するわけ
さて、そろそろインドの何がそんなにいいのか、他の外国と違うのか、を説明しましょうね。
雄大な自然、歴史、文化、カレーをはじめとする食文化もちろん、すべてがすごいのですが、実はそこがポイントではありません。
インドが本当にオンリーワンですごいのは
インド人。
これに尽きます。インドには、インド人がいるからすごいのです。
彼らと数日、いっしょにいるだけで、日本人はどんどん変わっていきます。というか、強制的に変えられてしまいます。
最初は、旅行者目当ての詐欺師がわらわらと寄ってきます。そして、バンバン騙されて、カモられることでしょう。
でも、それも大切な経験。もちろん、詐欺は犯罪ですが、ジョジョで敵のスタンド使い・ギャンブラーのダービーが言うことは真実です。
「イカサマを見抜けなかったのは、見抜けない人間の敗北なのです。賭けは人間関係と同じ…泣いた人間の敗北なのですよ」
(『ジョジョの奇妙な冒険』23巻より)
だから、人は騙されないように賢くなり、強くなろうとするのです。
聖書でも『ヘビのように賢くあれ』といっています。
そんな当たり前のことをまず、インド人に教わりますが、それからも、きっとあなたはインド人の図々しさにあきれるでしょう。
私は宿を紹介すると親切に声をかけてきた詐欺師にあとで部屋に押しかけられ「実は今日はオレの誕生日だ。だからプレゼントにチップをくれ」を言われて呆れて、反論できませんでした。
インドで旅をしていれば、こんなことは日常茶飯事です。
私は騙されまくった最初の週は、悔しくて悔しくて毎日悔し涙にくれました。
どう自分を守るか、今度こそ騙されないように何に気を付けるか、群がる詐欺師を撃退するヒンズー語を調べて一晩中、安宿の壁に向かって練習したことを覚えています。
そうして10日もたつと、初心な日本人(ちなみに日本人は世界一のカモだと思われています。アメリカ人、ヨーロッパ人も騙されますが、日本人は本当にちょろい、とインド人は認識しています。逆に韓国人や中国人は少し手ごわいと一目置かれていました)も、生き延びるためにいろんな知恵を身につけてきます。
まず、服装ですね。
こぎれいな日本のTシャツとスニーカーなぞ、鴨葱が鍋に入ってさあ火をつけてくださいといっているようなものです。
現地で安いクルタ―(インドのシャツ)をヨレヨレにして着て、サンダルを履いて無精ひげを伸ばすだけで、詐欺師は寄ってこなくなります。
インドでは髯の生えていない男は一人前ではないと思われるので、私も伸びるまでは鉛筆で濃く描いていました。
それから、こう誘われたらこう、断る、ここでは英語を、ここではこのヒンズー語を使うなど、毎日が訓練みたいなものです。
こう書くと、インド人は悪いヤツばっかりと思われてしまう人もいるでしょうが、今まで挙げてきたのは大都市部の観光地にいる、プロの詐欺師の話です。
観光地でもコルコタやデリーでも、真面目に生きている人はたくさんいますし、田舎にいけば、本当に素朴でやさしい人懐っこいインドの人々に会えますので誤解しないでね。
ただ、英語がペラペラしゃべれて、旅行者に声をかけてくるヤツが、ほぼ詐欺師というだけです。
私はインド人はすごい、といっているのは、実は普通の人々のことです。
10日くらいたって、私は鉄道にのって、別の地方に行くことになりました。
そこで、ボックスシートのような席で、何時間ものっていたのですが、そこに家族連れのインド人がやってきました。
なぜか、席の予約をしたものの、二重にブッキングされていたようです。しだいに車内は混雑してきており、私は席を詰めて4人席に6人でぎゅうぎゅうになりながら、座りました。
そこで、インドに来てはじめて、本当に感動する出会いがありました。
英語もそこまでうまくないその人たちと、時にはジェスチャー、時にはスケッチブックで絵を描きながら、いろんな話をして、楽しいひと時を過ごしました。
はじめて、親切なインド人に会えて、嬉しくて楽しくてたまりませんでした。
それからも、訪れる町や村でいろんな出会いがありました。

ブッダガヤという町では絵が好きな少年とお互いのスケッチブックを見せて、アートを語り合ったりしました。
インド人は、基本的におしゃべりが好きです。
シャイ、という言葉がインドの辞書にはないのではないか、と思うくらい積極的に話しかけてきます。それに感化されて私もいつの間にか社交的になっています。
介護の世界で有名な三好春樹さんはよく、介護職に向けてインドツアーを企画していますが、雑誌の中でこんな言葉を紹介していました。
『アジアは生きたい、生きたいと言っている。ヨーロッパは死にたくない、死にたくないと言っている』
アジアをインド、ヨーロッパは日本と置き換えると本当にそうだな、と思います。
インドの人の人なつっこさ、見知らぬ人への優しさ、温かさ、そしてバイタリティ。人生にかける熱さ、情熱。生命力。
これが日本人に一番欠けている要素です。
インドにいって何週間かいることで、まずそれに気づき、そして、しだいに影響をうけ、いつしか自分の一部になります。
これこそ、あなたがインドに行くべき一番大きな理由なのです。
インドに行ったら、これだけは見てきてね!3選。
さて、あなたが運よく、機会に恵まれてインドへ行くことになったら。
インドがより楽しくなるおすすめポイントを3つ、紹介します。
やっぱり映画館は必見!
インドが世界で一番映画製作本数が多い映画大国だということは知っていますか?
最近では「バーフバリ」、少し前では「ムトゥ・踊るマハラジャ」が日本でもヒットしましたが、私はカルカッタで初めてインド映画をみて心底、感動しました。
なんというか、日本の映画館とまるで違うんですね。
日本では上映前に「静かに鑑賞しましょう」みたいな映像が流れますが、インドではありえません。鑑賞ではなく、参加型、つまりライブなんです。
一度でもインド映画を見るとわかりますが、ストーリーはおおむねシンプルなものです。
しかし、まず映像がすごく派手。極彩色にインドの美男美女が、キンキラキンの衣装を身につけて、歌うわ踊るわ、カンフーで戦うわ。
笑いもあり涙もありの大活劇を繰り広げます。
ヒンズー語がわからなくても大体ストーリーはわかります。映画自体もやたら長く、途中で休憩が入ります。
さらに、映画館では、主人公がピンチになると、観客が大声で悲鳴をあげます。盛り上がってくると立ち上がって応援します。
悪い奴が出てくると、もっているポップコーンを投げたり、もうやりたい放題。
この一体感はなに?
ええっ?映画って、こんなに楽しいエンターテイメントだったっけ!?
本当にこれだけは、インドでしか体験できないので、是非、一度行ってみて!
泊まるならドミトリー
疲れた体を、安全で快適なホテルの部屋で休めたい・・という気持ちもわかりますが、本当に旅人としての、濃い体験をしたいなら、是非、格安ホテルの一番安い部屋、ドミトリーをお勧めします。
いわゆる相部屋で、二段ベッドや三段ベッドで寝るだけの部屋ですが、いろんな国からの旅行者と仲良くなれます。
言葉もできなくて大丈夫。不思議なことですが、どんなに英語ができないと思っている人も、インドにいくと自信がつくのです。
それは、インド人の英語(インディアンイングリッシュ)が、日本人にとって聞き取りやすい発音であること。あと、インド人が、適当な単語をならべて、とにかくコミュニケーションをしてくるので「なんだ、こんなのでいいんだ」と肩の力がぬけて、こっちも気軽に英語を使い始めるからでしょうね。
ドミトリーのいいところは、まず、とにかく安いこと。
まあ、インドでは高級ホテルも安いのですが、私がコルコタで常宿にしていた「サルベーションアーミー(救世軍)」の運営するホテルは一泊150円でした。

そして、なにより旅人同士の交流が楽しすぎます。
日本人の若者も多く、そこで知り合った人と映画館に行ったり、次に話すマザーテレサの施設を紹介してもらったり、おいしい食堂にいったりと、自然と知り合いが増えていきます。
私は、こういう出会いこそが旅の醍醐味だと思っているので、本当にドミトリーばっかり泊まっていました。
インド最終日には、知り合った仲間とインドの帝国ホテルで、記念にステーキフルコースを食べよう!とみんなで行ったことを今でも覚えています。
ちなみに、お値段は当時で500円くらいでした。
『死を待つ人の家』で愛を叫ぶ
ここはカルカッタでは有名な場所で、私も「地球の歩き方」で紹介されているのを見て、行ってみたいけど、興味本位で行くのはちょっとなあ・・・と思っていました。
けれど、行ってよかったと今では思います。おかげで、人生観が変わりましたから。
ここは、かのノーベル平和賞を受けたマザー・テレサが開設した施設で、教会のシスター達と世界中からボランティアが集まって運営されています。
たまたま、私が泊まっていた宿に、ここにボランティアするのが目的で来た看護師さん(後に風邪薬をくれた人)と、その弟がいて、私はすぐに彼と仲良くなりました。
そして、彼の紹介で私も約二週間、毎日午前中にボランティアすることになりました。これも、成り行きと言うか、運命というか。
ここは、町で捨てられてあとは死ぬしかない病人や、ホームレス、身寄りのない子どもたちを集めて、くらす施設なのですが医療機関でも養護施設でもありません。
文字通り「死を待つ人々」を、最後の時までお世話する場所なのです。
ボランティアは毎日、いろんな仕事を割り当てられて、食事を用意したり、衣服を洗濯したり、排せつの後始末をしたりします。(今思えば、後に勤めた特別養護老人ホームと似ていたかも)
そこでも、いろんな出会いや学び、人生を左右する体験があったのですが、それはいずれまた、別の記事で。
一番驚いたのは医者のボランティアも、いるにはいるのですが、圧倒的に数が少なく、私のような完全な素人に、包帯を取り替えたり、膿をとって薬をぬったりする治療行為を任されること。たまたまここで知り合った日本の医大生が「俺、ここにきて人生観が変わったよ、こんなの日本じゃありえないよ!」といたく感動していました。
ボランティアというと地味で真面目なイメージがありますが、ここで働いているボランティアの若者たちはみな明るく、インド人達と楽しそうに話し生き生きとしていました。
そして午後は、屋台のサモサを食べたり、映画に行ったり、おいしいカレーを食べに行ったりと・・・本当に楽しい経験でした。
これも、一日でいいので、ぜひ、体験してみてほしいです。
まとめ 「うーん、ひどい!もう、一回!」
インドに二度と行きたくない、という人は珍しくありません。
その理由として、「危険」「不潔」「暑い」「食事が合わない」「食中毒や病気」「こわい」「騙される」といった理由が挙げられます。
それらに対しては「うーん・・・まあ、その通りだよねー」と言わざるを得ません。
確かに、暑いです。
でも、そのお蔭で世界一おいしいマンゴーが味わえます。
ついでにいうと、インドのラッシーは世界一美味しい飲み物だと思います。
帰国後、いろんなインドレストランで試しましたが、あの味を再現している店は未だにありません。
「汚い」のも確かですが、そんなの、すぐに慣れます。
私は、最初の頃、お腹を下すことを覚悟で「ええい、これも賭けだっ!」を食堂の生水を飲みました。絶対、生水を飲むな、と言われてましたが、何というか、ずっとミネラルウォーターで過ごすのが、インドに負けてるような気がしたのです。
覚悟してたせいか、結局最後まで下痢はしませんでした。
「食事」も、大のカレー好きである私も、インドカレーも毎日食べているとさすがに飽きます。
でも、意外と中華料理店はどこにでもあって、私もたまにチャーハンと卵スープを食べて、マンネリ感を解消していました。
屋台で食べたチベットの焼きそばもおいしかったなあ・・・
指でご飯を食べる習慣も、慣れてくると、食事の度に「味覚」「嗅覚」「視覚」にプラスして「触覚」で料理を楽しめるなんて、インド人て天才じゃない?って思います。日本に帰ってしばらくはカレーを手で食べていました。
「こわい」のも確かです。
ちょっと油断すれば、普通に犯罪に巻き込まれたり、命を落とすこともあります。
でもね、油断しなければいいってだけのことです。ちゃんと情報を仕入れて、危険な地域に夜一人でうろつかない、などと常識をまもれば、たいてい生きて帰れます。
そして、インド人にだまされるというのは、確かにそうなのですが、悪い人はほんの一部です。それに、こちらがインド常識を理解して、成長すれば、そうそう騙されなくなります。それどころか、インド的な考え方の方が正しいんじゃないだろうか、なんて気もしてきます。
そもそも、店でモノを買うとき、定価があるなんて、変じゃないですか?
インドでは値切り交渉が全てですから、毎回、スリリングな駆け引きで、いつのまにか交渉力が鍛えられます。
結論として、インドはある意味「ひどい国」です。
でも、その奥にはあふれんばかりの生命力、魅力、貴重な宝物がいっぱい詰まっている、唯一無二の国です。
そして、世界でいちばん、魅力的なインド人に毎日あえます。
だから、もう一度だけ、行きたい。いや、一度と言わず何度でもいきたい、と思わせてくれる唯一の国なのです。
若者よ、インドを目指せ!っていうか、私もいきたい!
やっぱり、語りきれないので、またちょくちょく記事にしますね。
インドについてお薦めの本
「ゴーゴーインド」蔵前仁一
ちょうど、私がインドに行った頃に出た本です。とても読みやすいです。
「インドでわしも考えた」椎名誠
作家で独特な表現で有名な、椎名誠のインド体験記です。
「深夜特急」沢木耕太郎
これを読んで世界一周に憧れた若者も多かったでしょう。バックパッカーのバイブル。
インドを映画で知る
「ムトゥ 踊るマハラジャ」
日本でも大ヒットしました。インド映画の魅力が全て詰まったお手本のような一本
「シティオブジョイ 歓喜の町 カルカッタ」
絶望してカルカッタにやって来たアメリカの青年医師がスラム街で暮らすうちに再び人生の意義を見いだしていく話。私もカルカッタに一番長く滞在したので、懐かしいです。
「バーフバリ1・2」
近年大ヒットしたアクション大作ですが、インド映画らしい魅力も満載です。
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